台湾がアジアの民主の拠点に
世界民主運動に70か国が参加
中国が台湾を脅せば、その分台湾の自由と民主主義が強固になっていく。
習近平がこのジレンマに我慢できなくなった時、武力衝突が起きることになる。
世界民主運動の第11回世界大会が25日、台北で開催され、
世界70か国の議員やNGO200人が参加した。
挨拶した蔡英文総統は、
「民主主義とルールに基づく国際秩序は、冷戦以来最大の課題に直面している。
世界的な流行の影響を緩和するには、民主主義、人権、
市民社会を弱体化させる権威主義政権の試みに対抗しなければならない」と
述べた。
さらに
「ロシアがウクライナに不当に侵攻したという現実を認めることは、
独裁政権がいかなる犠牲を払っても拡張主義を達成することを可能にする」と
警告した。
そのうえで、「台湾の人々は、民主主義を非常に大切にしていて、
独裁者の挑戦は決して避けていない」と述べて、
台湾が中国の武力行使には、毅然として立ち向かうことを強調した。
(立法院を訪問した各国の参加者)
ウクライナ議会の女性議員は、中国の圧力に屈しない台湾を称賛し、
ウクライナ支援に感謝した。
また、リトアニアの議員も「台湾との関係は金だけではない、民主の価値を
共有することが目的だ」とメッセージを送った。
世界民主運動は、1999年米国のNGOが
人権普及には民主主義が欠かせないと提唱、各国のNGOや議会関係者が参加し、
民主主義擁護の世界最大規模の団体に成長した。
非政府組織と政府関係者が、国境を越えて連携する運動として年々、
規模が拡大していて、台湾のNGOも参加している。
ロシアのウクライナ侵略と、中国による台湾への恫喝など、
世界は、独裁者の圧力に直面している。
ウクライナの議員は「独裁者に打ち勝つカギは、民主主義国家の団結にある」と
訴えた。
中国や北朝鮮と対峙する日本もこうしたメッセージを発する責任があると思うのだが、
今朝の時点で、日本に関する動向はない。
台湾が、アジアの民主主義の拠点になりつつある。