中国 高層ビル謎の揺れでパニック | 洋左右的人生

中国 高層ビル謎の揺れでパニック

 

    深圳の75階建ビル、1万5000人逃げ出す

改革開放の出発地となった中国広東省・深圳市

香港に接するこの地はかつて貧しい農村だった。

鄧小平の号令一下、経済特区となった深圳は、世界中の投資を呼び込み急成長、

人口も1500万人となり、

わずか30年で北京、上海、広州と並ぶ中国4大都市に激変した。

その深圳で、最も人出が多いのが電気街と呼ばれる一角で、

最新のコンピュータやSNS関連の機器が集中する中国最大の電脳街である。

その電脳街のランドマークと称される高層ビルが18日午後、

突然揺れ出した。

広東省深センにあるランドマーク的な建物「セグタワー」は、18日の午後1時に突然激しく揺れました(右)。 網易ファイナンス

謎の揺れが起きたのは75階の超高層ビル。(写真中央)

18日午後1時過ぎ、ビルが突然揺れ出し、緊急避難放送が流された。

大樓內部與附近民眾爭相逃離,根據網路上傳出的影片,景象宛如世界末日。(擷取自微博)

昼食後の昼寝をしていた人は「気持ちの悪い揺れ」で目を覚まし、

卓上の備品の「ガタガタ」という音が鳴りやまず、不安を感じた人々が

エレベーターに殺到、乗れなかった中層階の人々は非常階段で降りた。

ビルから逃げ出す人を見た近くのビルの人々もパニックとなり、

現地の報道ではおよそ1万5000人がビルの周辺から逃げ出した。

75階のビル(SEGビル)は、2000年に完成、

深圳では5番目に高い約300メートルで、電脳街では最も高いビルだ。

 

この日は、地震もなく風も4メートル前後だったということで、

市は揺れの原因調査に乗り出した。

このニュースを見て、中国が得意とする手抜き工事を思い出した。

以前BBCが放送した深圳の裏側では、鉄筋の太さを既定の半分にする工場や

セメントの量を水か何かで倍に増やす工場などが出てきて、

利益を上げるため、建築基準を無視する施工主の注文が後を絶たない実情が

暴露された。

建築後わずか20年のビルが、突然揺れ出すというのはまともではない。

中国湖南省長沙市にある57階建ての建物は、1日で3階建てで、驚くべき建設速度を誇っています。 (写真は「武漢銭津ネット」より)

中国湖南省長沙市で2015年に建てられた57階建ての高層マンション。

1日、3階ずつ組み立てわずか19日で完成させた。

湖南省政府は、中国の建築技術の高さを世界に証明したとアピールしたが、

流石に多くの市民が安全性に疑問を持ち、

800戸が販売されたが売れずに幽霊ビルと化した。

 

ビルではないが、中国で新幹線が開業した直後の事、

上海駅で亀裂の入った窓にガムテープを貼った新幹線が入線してきたのを見た。

車内の乗客は何事も無かったかのように座っていた。

日本ではあり得ない事態だ。

つくづく「命の軽い国だ」と思った。