今日から新旅券で「台湾」をアピール | 洋左右的人生

今日から新旅券で「台湾」をアピール

 

       中華民国から台湾への大きな一歩

台湾をどう表記するのか、

中国の圧力で、国際的には「中華民国」が認められず、

国際機関では「中華台北」や「中国台北」と訳の分からない扱いをされてきた。

一方で、”正式な国名”である「中華民国」も

由来を辿れば、国共内戦で敗れ蒋介石と国民党が、

台湾に持ち込んだ擬制に他ならないのだ。

 

そのため、台湾の民主化が進むと、民進党支持者を中心に

「中華民国ではなく台湾を国名にしよう」という正名運動が活発となった。

これは台湾の「脱中国・脱中華」を目指すもので、その延長には

台湾の独立、そして国連への再加盟を見据えている。

 

その本格的な動きがパスポートに現れた。

 

新版的晶片護照放大「TAIWAN」字樣(記者蘇金鳳攝)

これが今日11日から新しくなった台湾のパスポート。

新版護照封面(圖右)大變身,將「Republic of China」字體縮小、改為環繞國徽,並放大「Taiwan」字樣。圖左為現行護照。(資料照)

左がこれまでのデザイン。

中華民国の下にREPUBLIC OF CHINAと英語表記がある。

新版ではこの英語表記が徽章の輪の中に小さく収められ、

逆に下のTAIWANの文字が大きく表記されている。

これまで漢字圏以外の国では、中華民国よりもREPUBLIC OF CHINAで

認識されるため、台湾人が中国人と誤解されることが多かった。

現状では中華民国憲法を代えられないため、中華民国の表記を削除できないが、

英語表記の台湾を大きくすることで、

対外的にアピールする狙いがある。

台灣執行國際人道援助行動,目前已執行4波、對全球80多國共援助5100萬片口罩。圖為首波援助執行情形。(外交部提供)

台湾は去年、世界80か国超にマスクを含む医療品の無償支援を行った際

TAIWANをアピールした。

欧米の議会や政府要人も台湾問題を討議する時、

「REPUBLIC OF CHINA]とは言わず「TAIWAN]と発言するようになった。

「TAIWAN」の浸透が徐々に「中国と台湾は違う」という認識に繋がっている。

「中国と台湾は違う」この”事実”を今度は台湾人自身が

新しいパスポートで世界に示す時が来た。