台湾 教会のライトアップも綺麗 | 洋左右的人生

台湾 教会のライトアップも綺麗

 

      南部と山間部に点在は民族との関係

台湾の宗教は仏教と道教、媽祖教などが全島に寺院を建立している為、

旅をしていても、キリスト教会に出会うことは稀だ。

人口2330万人の台湾で、キリスト教徒は新旧合わせて約94万人、

総人口の4%に過ぎない。

それゆえ、日本と比べ、、キリスト教系の教育機関はごくわずかだ。

そのキリスト教がクリスマスシーズンのこの時期、光輝いている。

 

この教会は、高雄市鳳山にあるプロテスタント長老派教会。

台湾のキリスト教はプロテスタントが圧倒的に多い。

台湾のキリスト教は17世紀初頭、江戸時代初期にスペイン(カトリック)と

オランダ(プロテスタント)が台湾に上陸した時から、布教が始まった。

この時のカトリックの布教活動には、平戸と大村の長崎出身の二人の日本人も

参加していた。

 

その後、両勢力が台湾から駆逐された為、キリスト教の布教は約200年近く中断、

1800年代半ばに、今度は英国の長老派(プロテスタント)が布教を始めた。

この時の宣教師に医師が複数いて、彼らは布教の傍ら、

原住民や貧しい人々の医療と衛生向上に力を費やした。

                (南部屏東県の平和教会)

日本統治時代の前半期、台湾総督府は長老派の布教には好意的だったが、

日本と欧米が政治・軍事的に対立を深めた1930年代に入ると一転、

総督府は原住民への布教を禁止した。

キリスト教の布教が再開されたのは戦後、

中国内戦で国民党が敗れると、大陸で布教していたキリスト教徒が多数、

台湾へ逃れ、彼らが布教活動に加わった。

                    (高雄鹽埕教会)

台湾のキリスト教徒のほとんどは、原住民である。

彼らがキリスト教徒になった背景については、

「貧困生活を支援してくれた恩返し」という見方や、

「土地を奪った漢族の宗教を拒否する為」との見方がある。

写真の3つの教会はいずれも南部で、原住民の多くがこの南部と町と

山間部に居住している。

大ヒット映画『海角七號』では、屏東県の恒春の教会での礼拝シーンや

原住民の役者などが出ていて、南部の雰囲気を伝えている。

              (中部彰化県 員林の和平教会)

                (北部新北市の三峡教会)

台湾のアルバムをめくっても教会の写真は少ない。

この教会もこの時期は、綺麗にライトアップされているのかな・・