中国「歓喜の歌」禁止に市民反発 | 洋左右的人生

中国「歓喜の歌」禁止に市民反発

 

 異常な解釈 クラシックは「宗教音楽」イエスは「殺人者」 

 

一党独裁下で個人崇拝が強化されると、歴史はどのように捻じ曲げられるのか。

日本やドイツも戦前は、ナチスや軍部が自らに都合の良い歴史観を

内外に強要した揚句、戦争に敗れて国家を破壊した。

こうした愚行を現在、私たちは中国に見ることが出来る。

 

中国のネチズンは、CCPが欧州連合の同盟国歌「オード・トゥ・ジョイ」を宗教音楽と定義し、学校での教育を禁止したというニュースを伝えました。 (Xi Jinpingの写真とBeethovenのシートミュージック原稿の写真は、どちらもAgence France-Presseの写真であり、Beethovenの写真はEuro-Pressの写真です。この新聞は合成されています)

中国の複数のネットは

「共産党がベートーベンの「歓喜の歌」を宗教音楽と規定して、

新学期から学校の授業で教えることを禁止した」と伝えた。

中国のネチズンは、中国政府が宗教的な背景音楽(一般にOde to Joyとして知られている)を置いた通信ソフトウェアのニュースを壊し、そのような音楽が教科書に表示されることを禁止しました。 (Weiboから撮影した写真)

 

 

 

それによると、政府は教師に対して、

「新学期以降、楽器や宗教的背景のある音楽が教材に表示されないようにする必要がある。例えばベートーベンの交響曲第9番の第4楽章) 「歓喜の歌」)では、

教材の内容を教師が自ら調整する必要があり、問題が発生した場合は、

教師が単独で責任を負う」と通告した。

また、別のネットでは

「宗教音楽を教えることができなければ、バッハ、バロック、その他の関連知識を教科書に含めることができない」

「共産党により、インターネットが禁止され、会話の自由が禁止され、

今では音楽さえ教えることができない」と訴えた。

 

音楽とはそもそも宗教や民族色から成る旋律で、

バッハやハイドン、ヘンデルなどの曲はキリスト教を賛美する宗教音楽である。

しかし、その音楽はヨーロッパという社会を表現する普遍的な価値を含んでいたため、

クラシック音楽として、宗派や国境を超え、世界に広まったのである。

バッハやハイドン、ヘンデルの曲は私たちがヨーロッパを理解するのに

欠かせない「教材」なのだ。

「歓喜の歌」はEUの連帯歌(国歌)として歌われているのだが、

中国共産党は、こうした事実を認めようとしない。

 

異常な解釈はまだある。

関連する教科書は、2018年に中国の公式教育部門の編集審査委員会によって承認されました。 (Weiboから切り取った写真)

中国の公式教科書は「聖書」を偽造し、殺人者としてイエスを中傷しました。 (Weiboから切り取った写真)

中国は道徳の教科書(2018年版)で、

ヨハネ福音書に書かれたイエスが姦淫した女性を許し、「再犯をせぬよう説教した」

部分を歪曲し、「イエスは石持ち、女を殺した。イエスは”私も罪人だ”と認めた」と

訳した。

宗教の自由を支持する中国援助協会は「これは明らかに悪意ある聖書の歪曲」と

批判した。

これが政府の指示によるものだとしたら、中国の子供たちはとんでもない嘘を

吹き込まれていることになる。

この問題について、香港中文大学の邢福增教授は

「この歪曲は執筆者と出版社の問題で、中国政府の宗教対策とは

関係が無い可能性がある」という見方を示した。

 

香港の大学も共産党の監視下にあることを考慮すると、

教授の見方には同意し難い面もある。

詳細は不明だが、こうした教材が共産党の検閲を通過して使用されていることは

事実で、かつてこの国は日本に対して「歴史を鑑とせよ」とほざいたことを

思い出した。