台北に新名所 きょうオープン | 洋左右的人生

台北に新名所 きょうオープン

 

    台湾鉄道公園 日本時代の歴史遺産を修復

鉄道は国家近代化の原点であり、発展の象徴である。

台湾鉄道は清朝時代に、基隆ー台北ー新竹まで100キロが

レール幅の狭い車両で結ばれた。

日本は台湾統治直後(1895年、明治28)から鉄道建設に乗り出し、

1908年(明治41)には敷設し直した基隆ー高雄間404キロを開通させた。

          (高雄に保存されている日本時代の蒸気機関車)

第二次大戦後、台湾鉄道は中華民国に接収され、

1978年から電化と延伸工事が始まった。

1991年には難工事の末、台湾海峡側の枋寮と太平洋側の台東間 98キロが

開通し、台湾一周鉄道が完成した。

そうした台湾鉄道の歴史が詰まったテーマパークが今日、

台北にオープンする。

鉄道部庁舎のロビー。鉄道部庁舎は1918年に第1期工事が完了した(呉家昇撮影)

              (1918年完成の鉄道部庁舎とロビー)

国立台湾博物館内の鉄道公園が長年の整備を終え、

今日、一般公開される。

館内に運び込まれた急行列車「莒光号」の車両。座席に座って乗車気分を味わえる(呉家昇撮影)

館内には急行列車「莒光号」の車両も展示され、座ると走行音やアナウンスが

流れ、旅気分を味わえる。

2階の展示スペースには、1970年代の台北駅付近の街並みを再現した模型を設置(呉家昇撮影)

          (1970年代の台北駅周辺を再現した模型)

 

 

「戦時作戦指揮センター」の外観。日本統治時代の建設時は円形の外観の防空壕だったが、戦後の国共内戦を背景に円錐形に改造された(呉家昇撮影)

第二次大戦中、ここは戦時作戦本部となり、

園内には、防空壕が作られた。

前日(6日)の開会式に出席した蔡英文総統は

「鉄道公園は台湾の近代史の起点であり、建築物の修復によって有形文化財を保存するとともに、工芸技術など無形文化財も伝承している」とその意義を強調した。

そのうえで

「台湾の豊かな文化財に触れて欲しい」と来訪を呼び掛けた。

鉄道公園では、清朝ー日本ー中華民国の歴史も知ることが出来る。