台湾 総統選ラストスパート
蔡英文候補、防弾車で南部遊説
11日の総統選挙と立法院選挙まで4日となった。
この時期、各候補は南部から遊説を初めて、
前日の10日、台北で最後の集会を開き、支持を訴える。
選挙の10日前から、世論調査の発表は法律で禁止されている為、
この期間は各陣営の動員数が勝敗の目安となる。
南部の屏東、高雄、台南を車でパレードした民進党の蔡英文候補。
席の前には防弾ガラスが設置されている。
2004年、民進党の陳水扁候補が何者かに狙撃されたことがあり、
中国の選挙介入も取沙汰されているため、警備を強化したと見られる。
前回の総統選挙では南部で圧勝した民進党だが、
2018年の統一地方選では、大票田の高雄で国民党の韓國瑜氏に
市長選で敗北した。
民進党は総統選での蔡英文候補の優勢を立法院選挙にも波及させたいとしている。
昨夜、嘉義での集会には10万人超の支持者が集まり、
蔡英文・頼清徳候補の演説に歓声で応えた。
嘉義市では同時刻に5キロ離れた会場で国民党の集会が開かれたが、
韓国瑜候補は直前に出席を取り消し、夫人(真ん中)が「代打」で登場した。
軍のトップがヘリの墜落事故で死亡したことについて
「(度重なる事故は)台湾の病気」と発言して、遺族と軍から非難を浴びた韓国瑜氏
(写真右から2人目)メディアの追及を避けるため、との見方が出て、
支持者の間に失望感が広がった、と報じられている。
この日、民進党の集会参加者が大幅に減った、との偽情報が流れた。
FBは台湾の選挙が公正に行われるよう、FBを使った偽情報を監視していると発表、
見つけ次第削除するとしている。