蔡総統 独立派闘士追悼式に出席
民進党幹部も参列、史明氏の功績を称える
人生の大半を台湾独立に捧げ、先月103歳で亡くなった
史明氏の追悼式が昨日、台北で行われた。
史明氏は、戦後国民党政権から指名手配を受けて日本へ亡命、
40年間日本で独立運動を続け、民主化後に帰国、
蔡英文政権で亡くなるまで顧問として蔡総統を支えた。
会場には、独立派の人々や多くの若者が参列し故人を追悼した。
若者の多くは2014年のひまわり学生運動で、
学生が占拠した立法院(国会)に車椅子で参加した史明氏を初めて見た。
池袋で中華料理店を経営しながら台湾独立の聖書と言われる
『台湾人四百年史』を著し、台湾独立運動に多大な影響を与えた。
(蔡英文総統)
(蘇嘉全立法院議長)
(卓榮泰民進党主席)
追悼式には蔡英文総統や立法院議長、民進党主席など民進党の幹部が
市民と共に参列した。
蔡総統は史明氏の歩んだ軌跡に触れつつ
「史明氏には家族も子供もいないが、世界の隅々に氏の影響を受けた無数の
若者や同志がいる」と史明氏の功績を強調した。
さらに「私はどんな圧力や非難にも耐える勇気と力を史明氏から学んだ」と述べ、
「台湾の民主主義、進歩、自由、そして主権を私たちは絶対に護り抜く」と
明言した。
会場前の路上では「自由台湾萬歳」「台湾独立」を唱和する市民が
史明氏との別れを惜しんだ。