こんにちは
松花堂昭乗研究所です
8月8日(土)の午後、定例講座を開催しました。
定例講座は通常、美術館棟の講習室で行っていますが、
今月は庭園内の美術館別館の会議室で行いました。
なんだか夏休みのゼミ合宿のような雰囲気で、和やかな定例講座となりました。
前半の「松花堂昭乗の書状をよむ」では、「式部卿」の署名のある書状をよみました。
「宮様」がおかかわりになる大きな法要が南都で営まれるそうで、それに昭乗さんも出席するとのこと。
信尋公もご出席される予定のようですが、昭乗さん、左京兄さんから何か頼まれたようです。
「信尋公が法要の折に南都にいらっしゃる際は、ぜひ私のところにお泊りください!」って頼んでね。
この書状は、近衛家の木瀬さんにそのことを頼む内容です。
きっとこの兄弟は仲がいいんだろうなと、温かな想像が膨らみました。
さて、後半は信海さんの狂歌巻です。
今日はDさんにご担当頂きました。
2首担当頂きました。
その1首をご紹介します。
詞書には
「阿蘭陀よりさしあげたる嶋毛の馬に」とあり、歌が続きます。
嶋絹を
おらむだものと
思ひしに
よくよくみれば
うまれつきかな
シマウマといえばアフリカを連想しますが、江戸時代、オランダとの外交を通じて、日本にシマウマがもたらされました。
「嶋絹」は縞模様の絹織物です。
信海さん、語呂を合わせて軽妙に詠みあげます。
今度どこかでシマウマをみかけたら、この歌を口ずさんでみたいと思いました。
暑い日が続きます。
みなさんどうかご自愛ください。
それではまた来月に