平成25年9月定例講座を開催しました | ~松花堂昭乗研究所~

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こんにちはビックリマーク

松花堂昭乗研究所ですニコニコ


秋の気配が少しづつ濃くなってきましたよね。

みなさんいかがお過ごしですか?


研究所では昨日9月14日(土)、定例講座を開催しました本


さて、「松花堂昭乗の書状をよむ」では、中沼左京あて2月5日付書状を

よみました。そう、お兄さんの左京さんにあてた手紙です。しかも、

この書状は内容から、寛永15年のものと知られ、とても興味深いものです。


近衛信尋公から連歌の御会始めのお誘いを受けた昭乗さん、飛び上がる

ほど嬉しいけれど、その日はどうしても参加できないんですって。なぜなら、


その日は大事な石清水八幡宮のご神事の前日だから、どうしてもお伺い

できないのです。おにいちゃん、ここのところ、きちんと信尋公にお伝えしてね、

ほんとはすごくすごく参加したいんです。でもね、私は男山の僧ですから。


なんだかかっこいいね、昭乗さんラブラブ!

ここに記されるご神事は「初卯の御神事」で、毎年2月の初めの卯の日に

行なわれるおまつりです。書状では、2月9日がその年のご神事の日と

書かれています。寛永15年の2月9日は、まさに「癸卯」(みずのとう)の

日にあたります。昭乗さん、寛永15年2月というと、草庵「松花堂」を建て

て隠居してからひと月とすこしの頃です。隠居しても男山に住んでいる上は、

男山の僧侶である、という昭乗さんのプライドが垣間見られるような…ひらめき電球


来月はどんな内容の手紙でしょう。楽しみですね サーチ


後半は、「昭乗大好き」さんの細合半斎が書いた「男山栞」をよみました。

前回に引き続き、研究生のAさんのご担当でした。

二か月にわたり、ありがとうございました。


今回も半斎さんの「私が見つけた松花堂の弟子たち」が続きましたメモ



・私はみた! 東本願寺派の僧侶の中に、当流の書き手がいた!

・当流の書き手の白鷗軒一閑という人は、字は下手ではないが、鑑識眼には劣る(ここだけの話)。

・一絲文守和尚は、当流の書き手だ!


半斎さん、この文章を、後世の私たちが読んでいることを知ったら何と言うでしょうね。


「かなん人らやなあ、まだちゃんと整理してへんねんから、勝手に見たらあかんで」


と言うかもね。


「男山栞」はやっと半分あたりにさしかかってきました。

来月はOさんがご担当です。よろしくお願いいたします。



残暑が続きます。

みなさんお元気で ニコニコ