こんにちは
松花堂昭乗研究所です。
午前中まで久しぶりの雨模様でした。
美術館では春季展も終了し、ちょっとさみしいような土曜日です。
雨のあがった午後、5月の定例講座を開催しました。
前半は松花堂昭乗の書状をよみました。
本日の書状は「十月廿一日」付の「式部卿」の署名のあるものです。
宛所は明記されていません。
先の2通の書状と同装されていた書状であることから、一連の書状と想像されます。
少し前の出来事でしょうか、先方(差出先の人物)が、男山に逗留していた様子。
せっかく逗留されていたのに、昭乗さんは忙しくてゆっくり話もできなかったようです。
昭乗さんは、先方に絵を描くよう依頼されている様子で、進捗について、
「進んでいます」と報告しています。
また、屏風のことも依頼されているようで、これはどのような用件かはっきりしませんが、
「今はそんな暇がないので、すぐには無理です」と報告。
そんな中、先方から「みぞれ酒」を頂いたようで、そのお礼を書き添えています。
さて、後半は引き続き「八雲御抄」を読み進めています。
冬の景物が続きます。冬の季語である「網代」がでてきましたが、
「網代打つは秋なり」という文言もみえます。
間違いがちなので、注意しましょう、ということなのでしょう。
来月も引き続きよろしくお願いいたします。
来月の定例講座は6月10日(土)となります