一番身近なコミュニティ | 続・大学いも

一番身近なコミュニティ

土曜は毎週バイト。

塾のバイトを始めてから2年弱。

辞めよう、辞めようと思いながら、機会を失い、続けている。

塾の体制とか、あまり好きではないが、

バイト仲間もいい人多いし、教えてる生徒たちも最近はやる気を出してくれて、

それなりにやりがいはあるので続けているのかもしれない。


今日、中3の生徒の授業を終えると、保護者の方がいた。

夏期講習の書類を出しに来てくれたようだ。

「いつもお世話になってます。

おかげさまで成績も上がって、ありがとうございます。」

いやいや、僕の力じゃありません。

そんなようなことを言った気がする。

実際、僕は大したことはしていない。

入塾したときこそあまり点数取れていなかったが、

塾で勉強する習慣がついただけで、点数はグンと伸びた。

もともと理解度は高かったのに、やらなかっただけ。

僕はそれを補助してあげただけである。

今や、学校の進度よりも大分先を進めることができている。

「学校よりも先に進んでるってことを、くわしく説明してくれるんですけど、

よくわかんないんですよ。ねぇ。」

と言いながら母親は息子に同意を求める。

息子はそんなこと言うなといった感じで照れていた。

中学生くらいが親と出歩くのが一番嫌な時期かもしれない。

僕もそうだった。

そんな2人の姿を見て、懐かしかったし、ほほえましかった。

社交辞令かもしれないけど、

保護者の方はとても感謝してくれていた。

まだ受験はこれからだと言うのに。


経済的に夏期講習はあまり授業数を取れないそうだ。

母子家庭らしい。

あの健気な姿勢で取り組んでくれれば、

そんなことは問題ないだろう。


なんとか彼を志望校に受からせてあげたい。

そしてそれが叶ったとき、

感謝の言葉を受け入れたいと思う。