昔、腕は立つのですが酒が好きで、朝から酒を飲んではゴロゴロと寝てばかりいる大工がいました。
ある日、家主が家の修繕を頼みにきました。
そして大工にこう言いました。
「私がこれから毎日酒を一本づつやる。
家賃もまけてやる。
その代わり、この長屋の修繕を毎日してくれないか。」
大工はさっそく立ち上がりました。
もともと腕は立つので仕上がりは上々です。
たちまち長屋中の評判になり、道の向かい側からも、さらに隣町からも注文が入りました。
大工はやがて弟子を取り、堂々たる大工の棟梁になったそうです。
人間というのは、真剣になってやりさえすれば、どんな風にでも道が開けます。
人が決意を固めて立ち上がったとき、チャンスはすでにその手に握られているのです。
生きる正しい方法を知って生きたら、人生はこんなに愉快な、恵まれた、ありがたいものはないのです。
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