人には誰にでも、「暗示を受け入れる」という能力が具わっています。
それを理解するための実験をしてみましょう。
30センチほどの糸の先に重りをつけます。
重りは5円玉でも指輪でも構いません。
利き手の指で糸の先端を軽く持ちます。
宙にたらした重りをじっと見つめて、その重りが揺れるところを想像します。
「揺れる、揺れる、左右に揺れる…。」
すると、重りはかすかに揺れだし、やがて暗示した通り、左右に揺れていきます。
丸く円を描くところを想像すればグルグルと重りは回りだし、前後に動くところを想像すればやがて前後に動きだすのです。
そして止まったところを想像すれば、だんだんと揺れは小さくなっていき、ピタリと止まります。
これは、たとえ本人に自覚がなくても、脳が筋肉に指令を出すことによって筋肉がそれを受け入れ、振り子を思い描いたように動かすからです。
このように、あなたが思ったことや暗示をかけたことは現実になります。
心は行動を支配するのです。
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