ヒプノセラピストの風湖です。



 人の意識状態には、3つのレベルがあります。



 ひとつ目は、本能の意識レベル。

 これは、食欲、睡眠欲、性欲、感情などといった、命を生かすために必要なものを要求する心です。



 この段階ではまだ、なんでも自分本位に考えて、すぐに泣いたり怒ったり、簡単な行動をしてしまいます。



 ふたつ目は、心性の意識レベル。

 ものの善悪、正しいとか間違っていること、好きとか嫌いとかを見分ける心です。



 心の意識レベルは、発育するごとに絶えず向上、変化していき、年齢を重ねると、恐怖心や羞恥心、さらに劣等感などという複雑な精神作用が生まれます。



 3つ目は、霊的な意思レベル。

 これは、元々人間に備わっているもので、頭の中の雑念や妄想を払いさえすれば現れる心です。



 毎日自己暗示を積み重ねて霊的意思レベルの境地に至れば、やがてインスピレーション(直感)が湧き上がるようになります。



 この段階になると、自分の本心だけではなく他人の心の状態も理解できるようになり、自身にも強い信念が生まれます。



 私は、自分がモヤモヤするとき、自分の意識がどのレベルの段階にあるのかを考えます。



 できるだけ常に霊的意思レベルを保ち、素直な心でものごとを判断できるように、冷静に心を見つめていきたいと思っています。