ヒプノセラピストの風湖です。



 紀元前の昔のことです。



 孔子(儒教の祖)の弟子のひとりが、こんな弱音を吐きました。



 「先生の説かれる道は素晴らしいのですが、私には力がなくてついていけません。」



 これを聞いた師の孔子は、激しい口調でこう指摘しました。



 「今、おまえは自分に見切りをつけてしまった」



 これは、中国の論語の中に出てくる、「今女画」(いま、なんじはかぎれり)という孔子の言葉です。



 この言葉は、「まだなにも始めていないのに、自分で自分の限界を決めてしまっている状況」をさす言葉です。



 限界なんて、現実にはどこにもありません。



 ただ、この弟子は意識の中で「自分はここまでしかできない」と区切って、限界を作っただけの話なのです。



 自分を小さく見積もるのはもうやめましょう。



 たとえ心や肉体の力が40しかなくても、霊魂の力や宇宙エネルギーまで総動員すれば、100以上の力で限界のものを持ち上げることができます。



 40くらいしか使えない自分の能力だけで、10のものを持ち上げようとするのをやめましょう。



 「今女画」という言葉は、私達に、「自己制限をせずに、積極的に行動することの大切さを教えてくれているのです。