ヒプノセラピストの風湖です。



 ある講演会に参加したとき、事故で夫の身体が不自由になり、その介護をしている女性がこのように話していました。



 「傍目からは辛く大変そうに見えるこの生活も、考え方を変えるとけっこう楽しいものです。

 主人は今身体が不自由ですが、生まれながらにしてこの姿だと思えば、なんともありません。」



 このように、ご主人の身体の不自由さを跳ね飛ばしていました。



 江戸時代の学者、熊沢蕃山という人が、「憂きことの なおこの上に 積もかれし 限りある身の 力ためさん」という歌を残しています。



 私はこの歌を「辛いことも、なおこの身の上にどんどん積もれ。自分は決してそれに負けないぞ。」という意味だと解釈しています。



 私達の人生は、辛くて苦しいこともあれば、嬉しくて楽しいことも起こります。



 それらを「苦しいこと」と「楽しいこと」を別々に考えるから、なんだか苦しいことばかりが起こるな、と感じてしまいます。



 辛いことを生きる喜びにしてしまいましょう。

 あるいは、大変なことを趣味にしてしまいましょう。



 いい意味で人生そのものを遊びにすると、生命は躍動します。



 心が楽しいと思うと、エネルギーは倍増するものなのです。