ヒプノセラピストの風湖です。



 心理学やカウンセリングの現場では、プラス思考の例え話としてコップの水の事例がよく使われます。



 コップに半分の水が入っていたとして、「まだ半分もある」と捉えるか、それとも「もうあと半分しかない」と捉えるか、それによって心が変化するというものです。



 どちらも事実は変わらないのに、捉え方次第で幸福にも不幸にも受け止められる、というのが、一般的な心理学の変え方です。



 しかし、本当の意味での幸せとは、そんなものではありません。



 人生を充実させたいのなら、日常で起きるすべての現象を「幸福だ」という方向で捉えてしまいましょう。



 たとえば会社から解雇されたとします。

 それも「幸せだなぁ」と受け止めてしまうと、脳は幸福の理由を探し始めます。



 「新しい自分を発見するチャンスがきたから」

 「もっと成長しなさい、と今の会社が自分を解放してくれたから」

 など、理由はなんでもいいのです。



 自分が置かれた状況や境遇を、まずは「幸せだ」と断定してしまいましょう。



 すると脳は幸せの理由をどんどん探し始め、やがて湧き上がるのは感謝です。



 「ありがたい」と感じると、生命は躍動しないではいられなくなるのです。