ヒプノセラピストの風湖です。



 子供の頃、転んで怪我をして泣いていたら、母親が来て、「痛いねえ。痛いの痛いの飛んでゆけ〜」と言われ、そのとたん笑顔になったことがありました。



 たとえばお腹が痛くなって、「痛いな、不愉快だ」と顔をしかめれば、痛みはなかなか引きません。



 しかし、「痛いな、でもおかげで食生活を見直すことを教えられた。気をつけよう」と思えば、痛みはやがて消えていきます。



 どちらも「痛い」のは変わりません。

 痛いのに「痛くない」と言うのはおかしなことです。



 他にも、「暑い」「寒い」「重い」「疲れた」と、つい言ってしまうのは仕方がないことです。



 怪我をしている子供を励まそうとして、「痛くないよ」と言う大人もいますが、それは我慢や嘘を教えることになります。



 ポジティブ思考は、強がりとは違います。

 強がるのは、マイナスの感情の裏返しです。



 ポジティブに生きる人は、痛いときには「痛い」と言います。

 肝心なのはそのあとに、マイナスの言葉を重ねないことなのです。



 「痛い」ときは「痛い」と言ってもいいのです。

 「辛い」「悲しい」「苦しい」なども、その感情を押し殺さずにそのまま受け入れましょう。



 そしてそのあとにプラスの言葉を付け加えれば、その人は間違いなく積極的に成長し続けることができるのです。