ヒプノセラピストの風湖です。




 「人に苛立つことがあるのなら、そこには自分自身を知る手がかりが眠っている」

 これは、スイスの精神科医であり心理学者のカール・グスタフ・ユング博士の言葉です。



 カール・ユング博士は、「人間には民族の記憶、種族の記憶というような個人の記憶を超える記憶がある」と主張しました。

 どんなに普段冷静な人でも、時々なにか強い嫌悪感や怒りを感じることがあります。

 そこには本人にもわからない欲望や抑圧の感情を、相手を通して感じるからなのかもしれません。




 人の心の働きは、意識のコントロールや認識を超えた、「無意識」の働きのほうが大きく影響しています。

 つまり、自分がコントロールできる「自分らしさ」と、自分が知り得ない「無意識の抑圧の感情」とのバランスが崩れたとき、相手に怒りや嫌悪を感じ、ストレスや精神疾患の原因となるのです。