ヒプノセラピストの風湖です。




 ドイツ出身の政治哲学者、ハンナ・アーレントという女性が発表した「エルサレムのアイヒマンーー悪の陳腐さについての報告」という作品があります。  

 この作品は、ナチスドイツの親衛隊長をしていたアドルフ・アイヒマンという人物をモデルにしています。




 この作品の中でハンナは、「どんな人でも環境や状況によって簡単に悪人になり得る」と訴えています。

 意識する心は判断する心ですから、それが冷静に働いている時は、「そんなことはできない」と判断しますが、状況が変わり、悪を正しいと信じてしまうことで、その判断も一瞬で変わってしまうのです。




 これを反対に応用すれば、人の心をぼーっとさせて暗示をかけて病気を治す、催眠療法のメカニズムとなります。

 その人の心をリラックスさせて、潜在意識に直接働きかけて良い言葉や暗示を与えて、良い方向に誘導するのです。

 そうやって受け入れたことを、人の潜在意識は必ず実現させるのです。