ヒプノセラピストの風湖です。
アドラー心理学の「目的論」とは、「人間の行動には必ず目的がある。」という考え方のことです。
それまでは、「人の行動の理由は、過去の出来事が作っている」という考え方が一般的でしたが、アドラーはこの「原因論」を否定し、「目的論」を提唱しました。
例えば、ある会社員の男性が、
「私は毎日夜遅くまで働いているのに、過去3年間、1度も昇進していないのはなぜなのだ?」
と悩んでいる場合、彼は「毎日遅くまで働いている」という理由を作り出して不満を持ちますが、本当は、「昇進をしたくないという目的のために、自らその原因を生み出している」ということになるのです。
苛立ったり、不安になったり、悲しくなったり、ネガティブな感情が湧き上がってきたら、自分の心に問いましょう。
「なぜうまくいかないのか。何のために行動を避けているのか。なぜネガティブに考えているのか」
もしかしたらあなたの潜在意識は、自分の正直な気持ちを理解し、現状を変わらないままにしてくれているのかもしれませんね。
