ヒプノセラピストの風湖です。




 「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。」

 これは、小説家の井上靖さんの言葉です。




 最近ある中年の女性と話をしましたが、話しているうち、彼女の話の大半は、自分の不運や不満の数々をくどくど並べてばかりだということに気づきました。

 そして最後には、「神様は自分を不運にして私を罰している」などと言っては、心や身体の病気や痛みを私に訴えました。




 人の人生は、その人が普段何気なく話している言葉や無意識の習慣、周りの環境の空気感などで作られています。

 人間関係においては、同じような心理状態の人がその人の周りに集まってくるものなので、いつも不平不満を口にしている人のところには、似たように不平不満を言いたい人間が寄ってくるものなのです。




 そして、いつも失敗ばかり気にしている人のところには、失敗する人が集まってきます。

 ですから、普段からそのような人の顔を見たり、言葉を聞いてばかりいる環境の中で、人生が素晴らしく希望のあるものに思えないのは当然です。

 それが宇宙の普遍的法則であって、神様の罰という問題ではないのです。