ヒプノセラピストの風湖です。




 「凡人はたいてい、自分の能力を超える者を断罪する」

 これは、フランスの貴族、ラ・ロフシュコー公爵フランソワ6世の言葉です。




 多くの女性が働いている会社の管理職をしているある若い女性は、私にこう言いました。

 「私は、若くして管理職になったせいで、ずいぶんたくさんの批判や中傷を受けるのですが、それらすべてを平静な気持ちで受け止めています。

 私は、誰か同姓の者が私に悪口を言ったとしても、私を傷つけることはできないと思っています。」




 人の悪口というのは、想像力がなくても知識がなくても、誰でも言うことができます。

 彼女は聡明な女性ですから、他人が自分についてどんな嘘を言いふらそうと、自分が受け入れなければ傷つくことはないと知っているのです。

 他人が悪口を言うのは、あなたが同じことをしないし、抵抗もしないからです。




 古いドイツの諺に、「噂はうんと遠くまで行けない。足が短いのだから」というのがあるそうです。

 誰かの悪口の指を向けるとき、その人の他の三本の指は自分を指しているのです。

 そんな単純なことがわからない人が、他人の悪口や愚痴、誹謗中傷を言ったりするのです。