ヒプノセラピストの風湖です。




 「子供たちに楽な人生を与えることは、子供たちを不利な立場に追いやることにも繋がります。」

 これは、アメリカのSF作家、ロバート・ハインラインさんの言葉です。




 1人の娘を持った両親が私を訪ねてきました。

 2人は娘のことをひどく心配していました。

 というのは、その娘が悪い友人たちと知り合い、突然大学を辞めてしまったというのです。

 娘は働かず、金銭の要求をしてきたので、両親はどうすればいいのかとオロオロしていました。




 私はこの両親にこう言いました。

 「あなたの娘さんは21歳です。彼女は成人であり、親からの指図なしに自分の生活をやって働くべきです。

 また、怠慢や怠惰や無気力にお金を貢いでやることは、論理的にも間違っています。

 簡単に経済的な援助を与えてやると、その人から創造性を奪うことになります。」




 そらから半年経ちましたが、その娘からはなんの連絡もありませんでしたし、両親はお金は送りませんでした。

 やがて娘から便りが来ました。

 娘は、「また勉強をはじめ、夜はホテルでウェイトレスの仕事をし、お金を貯めていつかホテル経営のための大学に行きなおすつもりだ」と言ってきたのです。

 そして両親は、愛する娘との幸せな再会を果たしたのです。