ヒプノセラピストの風湖です。




 「人間は、執着するものが少なければ少ないほど、楽に生きることができる」

 これは、実業家で作家の安田佳生さんの言葉です。




 学生時代の友人と久しぶりに連絡を取り合い、食事をした時の話です。

 彼女が結婚して5年ほどたったある日のこと、彼女の夫が別の女のことを好きになったから別れてほしいと言ってきたのだそうです。

 彼女は私に次のように言いました。




 「私はいろいろ悩んだけど、夫の自由を尊重し、彼が幸せになるならと離婚に同意したの。

 愛は相手を自由にするものだとあなたがいつも言っていたし、私もそう思うから。

 話し合いのときでも、私が怒ったり恨んだりしないので夫は驚いていたわ。

 愛はけっして独占的なものではないのよね。」




 その後、彼女達夫婦は離婚して、夫はその別の女と再婚しました。

 しかしその後、夫が体調を崩して仕事を辞めたせいで、その女ともうまくいっていないということを聞いたそうです。

 彼女は、「私は彼のために祈ることしかできないわ。」と言いました。

 愛には決まった形はなく、相手のためを思うことにあるのです。