ヒプノセラピストの風湖です。




 「大丈夫、心配するな、なんとかなる」

 これは、一休さんの言葉です。




 ある老婦人が私のところに相談に来られました。

 彼女は自分の息子についてとても心配しているようでした。

 彼女の息子は50歳を過ぎているのに働かず、結婚もせず家に引きこもっているというのです。




 私は彼女に言いました。

 「あなたはもう息子の問題に干渉してはいけません。

 息子が自分の思い通りにならないだとか、こうするべきだとかを考えることを今すぐやめ、息子さんを解放してあげてください。

 そしてそのままの息子さんを愛してあげてください。

 そうすれば、息子さんはあなたを愛してくれるようになります。」




 彼女は、本当は息子を愛したかったのです。

 それなのに、とても愛せない息子をなんとかしようと悩んでいたのです。

 しかし、どんな関係であろうと、あなたの先入観や信念を相手に押し付けてようとしてはいけません。

 もしその人が失敗したとしても、それがその人の人生の転機になるかもしれないのです。

 人は愛し合いながら成長していきます。

 そのようにして人は、お互いの自由という幸福を発見するのです。