ヒプノセラピストの風湖です。
「目の前にある現実だけを見て、幸福だとか不幸だとか判断してはいけない。
その時は不幸だと思っていたことが、後で考えてみると、より大きな幸福のために必要だったということがよくあるの。」
これは、ピアニストのフジ子・ヘミングさんの言葉です。
ある会社社長の秘書をしている女性が、「私の会社には争いが多いのです」と私に訴えました。
そして会社役員と社員の間に、陰湿なパワハラや足の引っ張り合いが相当あることも付け加えました。
私は彼女に「あなたが悩んでいることは、実際はあなたの考え方以外に何も無いのです」と説明しました。
人は、現実はそうでもはないことを、自分自身の考えで、また出来事に対する自分の反応によって自分自身を悩ませていることが多いのです。
あなたが悩んでいることは、あなたの感情の反応にすぎません。
「この会社は私を悩ませる」と常に考えているから、現実を捻じ曲げてしまうのです。
彼女は、自分の周囲の人達の否定的な考えを一切受け付けないことを決めました。
そして、何事にも煩わさず、何事にも動かされず、どんな出来事も人生には必要で、自分自身を成長させるのだと納得しました。
これは、悩んでいる人には誰でも同じことが言えるのかもしれません。
