ヒプノセラピストの風湖です。




 「最後にはすべてうまくいくよ。

 もしもうまくいってないのならば、それは最後ではないということ。」

 これは、ジョン・レノンさんの言葉です。




 カウンセリングをしていると、ほとんどのクライアントさんが心配を抱えていることを実感します。

 しかし、心配の中には、「心配することを心配する」という少し珍しい心配もあります。

 そのような人に、「あなたはなぜ心配するのですか?」と聞くと、「危険に備えることができるから」と言います。




 つまり「心配」は嫌な事というよりも「役に立つ」と言えるのかもしれません。

 実際、心配症の人達の中には、仕事のパフォーマンスが高い人たちが存在するという研究結果もあります。

 あれこれ心配してしまう人は、「こんな危険なことが起こると大変だからあらかじめ対策をしておこう」とか、「仕事がスムースに進むように事前に準備をしておこう」と考えるから、ミスが少なくパフォーマンスが高くなるのです。




 何より大切なのは、あれこれ心配するだけではなく、その心配を具体的な行動につなげること。

 中国の古典である易経の冒頭に出てくる言葉に、「運は動より生ず」があります。

 この言葉は、「自ら動くことで道は開ける」と解釈することができます。

 心配するばかりで何もしない人のところに運は舞い込んできません。

 まず、行動することで心配症は和らぐのかもしれません。