ヒプノセラピストの風湖です。




 「もし他に方法がなければ乞食になってもいい。

 しかも乞食になったらその日から、手に入ったお金は自分のためにも、家族のためにも、無駄なことに絶対に浪費しないという徹底的な粘り強さ、これさえあれば、人間は誰でも金持ちになれるものである。」

 これは、ロシアの小説家、フョードル・ドストエフスキーの言葉です。




 セミナーに参加していただいたある男性は、私にこう言いました。

 「今から5年ほど前、私はたくさんの借金を抱えていました。

 毎月のように支払いを迫られ、その資金繰りに神経を尖らせていました。」




 そんなとき彼はふとその想像力の中で、自分の正確な借金の金額と、普段から使っている経費を明確にして分析し、頭の中を整理してみようというアイディアが湧き上がりました。

 そしてすぐにその作業に取り掛かりました。

 するとその夜夢の中で、たくさんの人が自分を祝福してくれて、彼は大きな平和感と静寂感を感じている自分の姿を見たのだそうです。




 彼は今まで、浪費をしなければお金が貯まることはわかっていても、なかなかそれができない自分を自分で諦めてしまっていたのだと気づき、反省しました。

 それからは完全に浪費をやめ、必要な最小限の物だけを買い、今自分の中にある幸福を数える習慣を身につけました。

 富とは心の状態であり、それ以上の何者でもありません。

 自分の祈りが楽しく成就されたのを感じたとき、心からの富を体験することができるのです。