ヒプノセラピストの風湖です。




 「じっくり考えろ。

 しかし、行動するときが来たら、考えるのをやめて、進め。」

 これは、フランス革命の軍人、ナポレオン・ボナパルトの言葉です。




 人前に立って話をしたり、パフォーマンスを披露したりするとき、どんなに練習していても緊張して足がすくんでしまうと悩む人がいます。

 なにかにチャレンジするときの緊張感は、その大小の差はあるものの、誰にでも感じられるものです。

 その結果として、うまくいかなかったとき、なにかに挫折したり、そのストレスから精神的な症状を生み出したりする人もいます。




 しかし、人の人生において、たまにはある程度の心配や緊張感は正常であり必要でもあります。

 たとえば、これからステージに出ていこうとしている歌手は、いくらか緊張していますが、これは自身のエネルギーの蓄積なのであって、これによってバッテリーは充電され、いかなる失敗も克服できるようになるのです。




 危険なのは、過度の長期にわたる緊張です。

 考えるのをやめて何かを始めると、ネジを巻かれた時計が時を刻むように、あなたの中の潜在意識はその蓄積された余剰エネルギーを放出していきます。

 しかし、意識しすぎるあまり時計のネジを固く巻きすぎると、ゼンマイが切れ、壊れてしまいます。

 一度なにかを始めたら、なにも考えずに自然に身体を任せれば、あなたは素晴らしいパフォーマンスを成し遂げることができるのです。