ヒプノセラピストの風湖です。



 「人は何かを信じることにより生きる。

 たくさんのことを論評したり、議論したりすることによってではない。」

 これは、イギリスの歴史家、トーマス・カーライルの言葉です。




 若い物理学者の男性は、研究のためにアメリカに渡ったとき、まだ仕事先は決まっていませんでした。

 しかもその生活費としてたった10ドルしか持っていなかったのだそうです。

 しかし彼はうろたえませんでした。

 というのは、見えないものは肯定して祈れば見えるものになることを知っていたからです。




 彼は毎日、「私に必要な分だけのお金は、私のところに当然のように流れてきます」と信じて祈りました。

 しばらくして彼は、ホテルのエレベーターで偶然日本人の男性と出会いました。

 2人は意気投合し、この日本人男性は彼に電子工学の研究をしている会社に就職の世話をしてくれたのです。

 彼はその後昇進し、今ではその会社の役員になっています。




 まだ見えていないものでも肯定して祈り続ければ、それは無数の方法で、また無数の通路から現れてきます。

 時として見知らぬ人を通じて現れてくることもあります。

 人は、常識や理屈ではなく、自分の人生はあらゆる面で良くなっていくと信じることにより、生きていくことができるのです。