ヒプノセラピストの風湖です。




 「我思う故に我あり」

 これは、フランスの哲学者、デカルトの有名な考え方です。




 人は、自分の人生において、当たり前ですが自分が主人公です。

 ですから、過去に自分が見たものや経験したものに対する印象は、それが絶対に正しいと思いがちです。

 しかし、これも見る場所によって見え方は変わりますし、必ずしも自分が「正しい」と思ったことが誰にとっても正しいとは限りません。




 実際に、これまで誰もが常識だと思い込んでいたものが、実は間違っていたということはしばしばおこります。

 そこでデカルトは、すべてのことを「それは本当に正しいのか?」と疑ってかかったのです。

 つまり、この世には「絶対」というものはないとデカルトは考え、「方法論的懐疑」を発見し、人類が考えるための道筋をつけたのです。




 今、まさになにかで悩んでいる人は、その悩みをもう少し論理的に考えてみてください。

 論理的に考えるのが下手な人の特徴は、「まったく疑わない」ことです。

 ですから、「そういうものでしょう」「当たり前でしょ」「そんなの常識ですよね」というような言葉を使うのはやめましょう。

 この世で唯一正しいことは、「私が考えているこの瞬間、私が存在している」(我思う故に我あり)ということなのですから。