ヒプノセラピストの風湖です。
「灯りを消すほうがよく見えることがある」
これは、ユング派の心理療法家、河合隼雄さんの言葉です。
河合隼雄先生が子供の頃に読んだ話で、とても記憶に残っている逸話があったそうです。
「あたりが暗くなって方向がわからなくなった漁船が、このままでは帰ることができないと必死になって灯りを掲げて方向を知ろうとするが見当もつかなくて困っていた。
そのうち、知恵のある者が「灯りを消せ」と言ったので、言われた通りにすると、辺りは真っ暗闇で何も見えなくなった。
しかし、そのうちに目が慣れてくると、遠くの方に浜の明かりがボーッと見えてきて、そこで帰る道がわかり、帰ることができた」
という話です。
この漁船の話にもあるように、自分が暗闇に迷い込んだとき、むしろ灯りを消して、「この不運にもなにか意味があるのだ」と、自分の境遇を受け止め、自分で考えて考えて苦しんだ先に、遠くに進むべき方向が薄明かりと共に見えてくることがあるのです。
人生の闇の中になにかの意味を見い出し、遠い目標を見つける勇気を持ちましょう。
