ヒプノセラピストの風湖です。




 「結局なところ、あなたの道をふさいでいるものは、心の中にあるためらい、不安と恐れだけなのだ。」

 これは、アメリカの弁護士、ステファン・M・ポーランの言葉です。




 多くの人は、大切な試験のときに、その緊張感から勉強したことを一時的に忘れてしまい、パニックになった、という経験があると思います。

 そういう人達が訴えることはいつも同じで、「試験が終わってからその正解を思い出しましたが、試験中はその答えが出てこなかったのです。」と言います。  

 それはなぜでしょうか。




 人がいつも考えていること、記憶していることは決して忘れないものなのですが、人の脳はひとつのことにしか集中できないという特徴を持っていますので、この場合の「考えていること」は、「緊張による恐怖感」ということになります。

 「恐怖感」ということは、「失敗を考えている」ということになるのです。




 口頭であれ筆記であれ、試験の時の一時的な記憶喪失の陰には恐怖が潜んでいます。

 恐怖から自由にならなければ知識は生きてきません。

 試験の前はなるべく不安にならないよう、くつろいで和やかな気持ちになって、自信を持ちましょう。

 幸福な結果を想像することによって、それに答えてくれる反応を呼び出すことができるのです。