ヒプノセラピストの風湖です。




 「沈黙は、神の言葉である。

 他のすべては、稚拙な言い換えに過ぎない。」

 これは、ペルシアの詩人、ジャラール・ウッディーン・ルーミーの言葉です。




 静寂は心の安息です。

 睡眠が身体の疲労を回復させ、新たな力を与えるように、静寂は人と神とを通じ合わせて、人の心に栄養を与え、正気を回復させてくれます。

 人生においてなにか失敗をしてしまったとき、反省をせずに言い訳ばかりをしていては、本当の学びに気づくことはできません。




 ある母親が、子供が言うことを聞かないので気が狂いそうだと訴えてきました。

 本当は子供を愛しているのに、毎日怒ったり怒鳴ったり、時には手をあげてしまい、後悔して落ち込む毎日なのだそうです。

 私は彼女に、毎朝少し早起きをして、子供がまだ寝ている時間に詩編のひとつを読み、それから静かに目を閉じて、静寂とともに周囲のすべてから自分を隔離するように勧めました。




 静寂の時間は、あなたの注意力と感覚の働きを外に向けるのをやめ、潜在意識の無限の力を感じることで、あなたの願望のための完全なアイディアをイメージさせ、そのための計画を明示してくれる大切な時間です。

 潜在意識からのメッセージは、静寂な時間を持たない人の心には聞こえてこないのです。