ヒプノセラピストの風湖です。
「自らの無意識的な自己を実現する道を歩む者は、必然的に個人的無意識の内容を意識に取り入れ、それによって、人格は大きさを増すのである。」
これは、スイスの心理学者、カール・グスタフ・ユングの言葉です。
たとえばあなたが、「自分は仕事ができる」と天狗になっていたとします。
天狗の状態ですので、「天狗になっている自分」には自分では気づけません。
ですから、上司に「最近天狗になっているぞ」と注意されても、「仕事ができて何が悪いんだ」と、態度を改めません。
その後、あなたはその態度の放漫さから、長年の取引先から仕事が中断されたとします。
そうなってからあなたは焦り、上司と一緒にその取引先に謝罪に行くことになりました。
するとあなたは、「わからなかった自分の態度」にようやく気づくことになります。
取引先から仕事を中断されたあなたは、とても仕事ができる人とは言えませんよね。
しかし、あなたが態度を改めて、誰よりも謙虚に仕事に取り組むことに努力することになったら、それが心の成長であり、人格が大きくなったことを意味するのです。
人の心には意識と無意識があり、無意識とは、自分では意識できない心の働きのことです。
誰もが持っている「自分の知らない自分」に気づくことで、人は成長することができるのです。
