ヒプノセラピストの風湖です。




 「臆病はネガティブなものだと思われている。

 でもどうだろう。

 臆病は大事な料理の隠し味なんだとしたら。

 勇気ってのも、臆病な人間だけのものかもしれないよ。」

 これは、ロックミュージシャンの矢沢永吉さんの言葉です。




 ある20代の控えめな女性に会いました。  

 彼女はとても小さな声で、「私は、仕事でもプライベートでも周りの人の意見に振り回されてばかりいます。そんな自分を変えたいのですが、勇気がありません。心理学を学んで、臆病な性格を少しでもポジティブな性格になおしたい。」と私に訴えました。




 彼女は、自分の弱さを否定し、「他人に臆病だと思われたくないと、いつも心を閉ざして生きてきました」と、目を伏せました。

 しかし、臆病な性格とは、本当にネガティブなことなのでしょうか。

 そもそも完璧な人間などいません。

 むしろ短所があったほうが人間らしくて共感を呼ぶこともあります。




 臆病だからこそ、誰かの悩みを察して、寄り添ってあげられるのかもしれません。

 人は、困っている人のために自分はなにができるのかを考え、その人の喜ぶ笑顔を見ることで幸せを感じることができる動物です。  

 自分の性格を変えるのではなく、自分に対する自己評価を変えるテクニックを知ってほしい。

 そのために私は、多くの人に心理学を学んで欲しいと思います。