ヒプノセラピストの風湖です。
「脳というのは皆さんが思っているよりもずっと働きもので、休息のために眠るのではなく、昼間とは違った働きをするために睡眠という活動へシフトチェンジしているのです。」
これは、脳科学者の茂木健一郎さんの言葉です。
なんとなくぼーっとしている時や、電車に乗っている時などにうつらうつらする「まどろみ」。
この状態の時にひらめきやすいということを、発明家であるトーマス・エジソンは自身の経験から知っていて、よく活用したのだそうです。
確かに、深く眠るよりもちょっとウトウトしてしまった時のほうが、その後の仕事がはかどるなと感じることがあります。
フランスのソルボンヌ大学では、この「エジソンのひらめき」を摸した実験を行いました。
この研究では、参加者103人が難しい数学の問題に取り組み、休憩時にペットボトルを持ちながら休憩する、ということをしたそうです。
やがて参加者はウトウトし、ペットボトルを落とした直後に再び難問に向かうと、すぐに解けた参加者が続出した、という結果が得られたのだそうです。
さらに脳波の状態を調べると、深く眠った時の脳波よりも、寝入る前のまどろみの時の脳波のほうが、ひらめきやすい脳波になっているという説明がされています。
この、「まどろむことで脳が活性化し、ひらめきや想像力を引き出す」という方法は、エジソンだけでなく、スペインの画家、サルバドール・ダリも行っていたのだそうです。
