ヒプノセラピストの風湖です。




 「不機嫌というものは、結果でもあるが、それに劣らず原因でもある。」

 これは、フランスの哲学者、エミール=オーギュスト・シャルティエの言葉です。




 かつてドイツの詩人であるゲーテは、「人間の最大の罪は不機嫌である」という有名な言葉を残しました。

 表情は心の窓ですから、誰かの行動の動機にもつながるからです。

 人は楽しければ笑い、苦しければ辛い顔になり、悩みがあれば暗い表情になり、怒りがこみ上げれば不機嫌になります。




 さまざまなコミュニティの中で露骨に嫌悪の表情を出す人は、良好な人間関係を保つことはとても大変でしょう。

 感情はエネルギーとして拡散しますから、周りの人達の心にも大きな影響を与えます。

 たとえ自分にとって理不尽なことや悲観的なことが起きても、それでも上機嫌でいる人ほど美しいと感じるものはありません。




 喜怒哀楽の感情を素直に出して「無邪気」だと笑って許されるのは、小さな子供達だけです。

 社会学者の加藤諦三さんは、

 「不機嫌な人は、甘えの欲求が満たされていない人です」

 と言っています。

 もしも人間関係を損なうのが気になるなら、露骨に不機嫌な顔をしないように訓練してみてください。