ヒプノセラピストの風湖です。
「眼鏡を外しているときは、決して人と喧嘩をしようなんて思わないし、悪口も言いたくない。
ただ黙ってポカンとしているだけ。」
これは、太宰治の短編小説「女生徒」の中の一節です。
どのような人間関係でも、相手の理不尽な言動に対しては納得できずに、その怒りをぶつけたくなるものですよね。
しかし、それを第三者に話せば、同調はしてくれるものの、「つまらないからやめよう」と言われてしまうようなものばかりです。
小説「女生徒」の中には、このような文章も出てきます。
「同じ草でも、どうしてこんな、むしり取りたい草と、そっと残しておきたい草と、いろいろあるのだろう。
理屈はないんだ。
人の好き嫌いなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。」
訴訟や喧嘩などの争いごとは、1人ではできません。
最初は挑むほうがカッカしているだけですが、それを受ける人も熱くなります。
ですから、怒りを感じたときは、冷静に「喧嘩をしても無意味だ」と判断しましょう。
大抵のことは、相手にしなければどうでもいいことなのです。
