ヒプノセラピストの風湖です。
「概して人は、見えることについて悩むよりも、見えないことについて悩むものだ」
これは、共和政ローマ期の政治家、ガイウス・ユリウス・カエサルの言葉です。
日本の昔話として有名な「笠地蔵」は、多くの人がご存知だと思います。
おじいさんが大晦日に町に笠を売りに行っても笠は売れず、その帰りに6つのお地蔵様にかぶせて帰ったというおじいさんの優しさが心を和ませるお話ですね。
この中で登場する6人のお地蔵様は、6つの世界でそれぞれ活躍している仏様なのだそうです。
自分のことしか考えてない餓鬼世界、本能だけで生きる畜生世界、勝ち負けだけ考える修羅世界、喜びも苦しみも多い人間世界、寿命も楽しみも人間の何万倍もある帝釈天や韋駄天などが住む天上世界。
よく考えたら、私達は生きている間にこの6つの世界を行ったり来たりしているようなものです。
競争世界に身を置いて、勝ち負けばかりを気にしていたら、相手の羨ましいことばかりが見えてしまって負けているかもしれない自分に心を痛めて苦しむだけです。
もう今日からは他と比較する世界から一歩離れてみませんか。
