ヒプノセラピストの風湖です。




 「神経症的な愛を生む基本的条件は、親の像への執着を捨てきれず、かつて父親あるいは母親に向けていた感情、期待、恐れを、大人になってから愛する人の上に転移することである」

 これは、ドイツの哲学者、エーリッヒ・フロムの言葉です。




 「自分の子供」「自分の夫」「自分の親」など、私達は一緒に過ごす人のことをまるで自分の所有物のように表現します。

 それはまるで、か弱い自分を補強するように、さまざまなものを自分の上にペタペタと貼りたいと願っているようです。




 そうして私達は、たくさんのものを「私の物」として自分に貼って大きくして、それを自分だと勘違いして生きていきます。

 さらに自分が貼っていないもので、素敵に、強そうに、綺麗に、憧れるものも手当たり次第欲しくなり、苦しみます。




 自分は世界の中心ではありません。

 そして他者は、たとえ家族であっても自分のために生きているのではありません。

 本当の愛と、他者への執着を区別しましょう。

 「自分」という強い自我を無くさない限りは、執着や嫌悪をなくすことはできないのです。