ヒプノセラピストの風湖です。




 「上に立つ者は、偏屈な完全主義者より、まじめで飾らない人の方が良い。

 厳しすぎる人より、少し大雑把な人の方が良い。」

 これは、中国明時代の著作家、洪自誠の言葉です。




 よく「あの人は他人にはすごく厳しいのに自分には甘い人だね」とか「他人にも甘いが、自分にも甘い人だ」などと言いますよね。

 もちろん、仕事での立場とプライベートでは、人それぞれその認識は違うのかもしれませんが、その人があなたの上司だとしたらこれは大問題です。




 立場が上の人や指導をする人がやってはいけないことは、その真意はどうであれ「努力すればできる」とか「もっと頑張れ」などと部下を励ますことです。

 努力すれば勝てる社会とは、逆に言えば頑張り続けていないといけない社会ということになります。

 そこに生きる人々にとっては非常に厳しい社会になってしまうのです。




 「働く」の語源は、「傍(はた)を楽(らく)にすること」です。

 つまり、周りの人を楽にすることなのです。

 組織にとっても大切なことは、部下にどれだけ優しく接し、楽しませることができるか、なのではないでしょうか。

 私は、特に他人の弱点と思えるような「未熟さ」や「弱さ」には優しく、寛容になりたいと思っています。