ヒプノセラピストの風湖です。




 「ひとつのドアが閉まっているとき、もっとたくさんのドアが開いているんだよ。」

 これは、ジャマイカのレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーさんの言葉です。




 病気や災害や事故など、自分ではどうすることもできない状態になったとき、私達の脳はどのようなプロセスでその状態を受け入れるようになるのでしょうか。

 多くのガン患者の心の過程を分析し、医療の現場で多大な貢献をしたキュープラー・ロス医師が提唱したモデルが、次のとおりです。




 ①否認 理解できずに受け入れることができない状態

 ②怒り 不可解な状態を怒りとして他人にぶつける状態。

 ③取引 その理由や原因を探り、焦ってなにかにすがろうとする状態

 ④抑鬱 なすすべもなく諦め、気力がなくなる状態。

 ⑤受容 すべてを受け入れ、それを踏まえて新しいなにかを悟る状態。




 こう言われると、できればいきなり⑤の受容に進みたいと願うものですが、なかなかそうもいかないのが人の心ですよね。

 長い人生ですから、誰にでも「まさか」のときはやってきます。

 そんなピンチのときには、目を閉じて深く深呼吸し、「これは自分にとってチャンスなのかもしれない」と唱えることで、新しいなにかが見えてくるのかもしれませんね。