ヒプノセラピストの風湖です。




 「暖かさ、親切、そして友情は、世界中の人がもっとも必要としているものだ。

 それを与えることのできる人は、決して孤独にはならない。」

 これは、アメリカの人生相談コラムニスト、アン・ダラーズさんの言葉です。




 最近になって特にクローズアップされている社会問題の中に、「孤独」と「孤立」があります。

 かつては人や地域のネットワークで結びついていた社会が、世界中を震撼させたコロナ禍などのさまざまな要因でその絆が弱まり、引きこもりや孤独死など、孤立社会が広がっています。




 一般に「孤独」は、ひとりぼっちで寂しい状態を意味していましたが、たとえひとりぼっちでも、悩んだり困ったときには結びついている仲間や家族がいて、心は充実している状態を言います。

 つまり、孤独はあまり問題ではありません。




 一方、「孤立」は、物理的にも精神的にも他とのつながりが切れてしまった、常に心細い状態のことをいいます。

 孤立してしまうと、その心の空虚さを埋めるためにゲームにのめり込んだり自暴自棄になったりします。

 孤独ではあっても、孤立しないほうが心穏やかに生きていけます。

 「もうなにもいらない」なんて自棄にならないように意識しましょう。