ヒプノセラピストの風湖です。




 「器用貧乏」という言葉があります。

 これは、「器用でなんでもこなすことができるがゆえに、どれも中途半端で大成しないこと」という意味の言葉です。

 「多芸は無芸」「なんでも来いに名人無し」という言葉もあります。




 なにをやらせても人並み以上にできる人は、なまじなんでもできるので、現状に満足できずについ色々なことに手を伸ばしたくなります。

 その結果、とても熱しやすくて冷めやすく、たくさんの趣味を持つのに頭打ちになったり、転職を繰り返したりしてしまいます。




 その反対の意味で、「一芸に秀でる者は、多芸に通ず」ということわざがあります。

 これは、「ひとつの道を極めた者は、ほかの多くの事柄も身につけることが容易くなる」という意味の言葉です。

 自分に自信をつけるためには、どんなことでもいいので、人より抜きん出たものを身につけることが大切なのです。




 たとえばあなたが、お茶くみという仕事を任せられたとします。

 そのとき、「どうして私が」と、愚痴や不満ばかり口をにしてはいけません。

 たった一杯のお茶でも、お客様に感動を与えるほど美味しいお茶を入れることができますし、お茶を入れるという仕事を極めることで、挨拶から礼儀、立ち振る舞い、歩き方などどれをとっても自然で上品で雅やかで洗練された一流の人間になることができるのです。