ヒプノセラピストの風湖です。




 「欲があるからこそ、命は輝く。

 欲を捨てたら、人生なんてつまらない。」

 これは、産業カウンセラー、心理カウンセラーの植西聰さんの言葉です。




 物質的に何かを欲しいと願い、頑張る。

 精神的な何かを求め、必死になる。

 あれも足りない、これも不満だと望むのが「欲望」です。

 日本語ではあまり響きのいい言葉ではありませんが、自分に無いものを手に入れたいと願うことは決して悪いことではありません。




 人間は、不完全な動物です。

 完璧な人はこの世に1人もいませんから、なにかを欲しがることは人の本性のようなものなのです。

 しかし欲望は、心をコントロールしないと辛い日々が待っているだけになってしまいます。

 どうしても手に入らなければ嫌だと必死になると、それが手に入らないことにイライラばかりがつのり、他と衝突することも多くあります。




 古代中国の思想家である老子は、「足るを知る者は富む」と言いましたが、無いものに対して不満をばかり言っていても自分がミジメになるだけで状況は変わりません。

 まず「今の自分で満足だ」という意識を持ち、まだ手に入っていないことを楽しみ、手に入ったらどうしようかなと考える余裕を持つこともまた、人生を豊かにする生き方なのかもしれません。





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