ヒプノセラピストの風湖です。
「本当の親切とは、親切にするなどとは考えもせずに行われるものだ。」
これは、中国春秋時代の哲学者、老子の言葉です。
「布施」というと「お寺や神社にお金を布施する」というイメージが強いかと思います。
しかし、仏教でいう「布施」とは、「自分の大切なものを提供する」という意味があります。
ですから「布施」は、お金だけではなく「笑顔」や「優しい言葉」、「電車で席を譲る」などという行為も立派な布施になります。
布施する人は「してあげる」と思わず、布施された人は「してもらった」と思わないほうがお互いにとっていいとされています。
こちらがお世話をした場合、後になって「せっかく世話をしてあげたのに」と愚痴が出るようでは、相手からの感謝を期待してお世話をしたことになりますから、せっかくの親切もあまり美しいものではなくなってしまいます。
相手に対するお世話や親切はお布施です。
見返りを求めない行為なのですから、「やりっぱなし」でいいのです。
それこそが尊い行いですから、あなたが見返りを期待しないで満足できれば、心穏やかで幸せな人生を送ることができるのです。
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