ヒプノセラピストの風湖です。
「真っ直ぐに生きるべきだと思っていた。
間違っていた。ひとは曲がった木のように生きる。
きみは、そのことに気づいていたか?」
これは、詩人の長田弘さんの言葉です。
日本の子供達は小学生になると、国語や算数などと同じ正式科目として「道徳」を学びます。
道徳の授業では、「人が善悪をわきまえて正しい行動をなすために、守り従わなければならない規範」を学びます。
しかし心理学では、いい人、悪い人という価値観から離れ、心穏やかな生き方を目指します。
それでも常に些細なことが気になり、心が穏やかな日々が送れないという人のために、仏教では「十善戒」という教えがあります。
「これをすることをやめれば、心穏やかに過ごせます」という教えです。
それは、「むやみな殺生、時間を含めた盗み、男女のよこしまな関係、嘘、きれいごと、乱暴な言葉使い、人の悪口、物惜しみ、怒り、誤った見方」の10種です。
子供の頃から正しい行動をすることばかりを教えられたり、親からいつも「いい子にしなさい」と育てられた人は、反抗期を迎えると悪い子になる(演じる)ことがあります。
正しい人になるよりも、いつでもどんなことがあっても心穏やかでいられる心を持つ人を、「魅力のある人」と言えるのではないかと思います。
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